『地域世界』について

『地域世界』は、LOCIの中心となる叢書です。


『地域世界』の刊行にあたって

 『地域世界』は、地域の物象、事象を誌す書物である。
 郷土誌(史)、地域誌(史)に似るが、本書の動機は、郷土や地域がもつ目的への関心を維持しながら、それら目的のいかんにかかわらず、郷土、地域が生まれてきた理由、生まれてゆく理由を物象、事象に問おうとするところにある。
 「地域は、その物象、事象をして、じしんをいかに実現せしめるのか」を、学術と芸術の、さまざまな形式の表現を介して、考えてゆくことができれば幸いである。

   2021年6月

(『地域世界』1 から)


NEW!『地域世界』3

2022年3月1日刊
A5判
本文66ページ
定価900円(本体818円+税)ご注文
ISBN­­978-4-9912051-2-5
目次
未発の資料館──名古屋市守山区吉根の区画整理と博物館体験──………犬塚康博井尻正二の「大学的研究と博物館的研究」をめぐる博物館研究の史的検討………犬塚康博1940年代前半東京科学博物館の団体研究と「開放された大学」………犬塚康博概要(本書から)
本書には、博物館史研究の論文3編を収録した。1980年代前半の名古屋市守山区吉根と、1940年代前半の東京科学博物館という、時間と場所は異なるが、無視、盗用、パージされた博物館体験を誌し、それらの意味を考察した。
*東京科学博物館は国立科学博物館の前身。


NEW!『地域世界』2

2021年10月1日刊
A5判
本文54ページ
定価750円(本体681円+税)ご注文
ISBN­­978-4-9912051-1-8
目次
吉田富夫の西志賀世界………犬塚康博吉田富夫の遺跡公園論と博物館論………犬塚康博赤星直忠の「歴史観」………内田洋隆概要(本書から)
本書は、地域が考古学的、博物館的にいかに生きられたのかを、神奈川の赤星直忠氏(1902–­1991)と名古屋の吉田富夫氏(1912–­1971)の思想と実践にたずねた。それは、遺物・遺構・遺跡、遺跡公園・博物館のいかんにとどまらない、歴史観を地域がどう体験したのかへの問いでもある。


『地域世界』1

2021年6月1日刊
A5判
本文46ページ
定価700円(本体636円+税)ご注文
ISBN978-4-9912051-0-1­­
目次
志段味城の可能性―天白・元屋敷遺跡から湿ヶ遺跡へ―………犬塚康博天白・元屋敷遺跡の南方を仰ぎみる………内田洋隆天白・元屋敷遺跡の歴史地理学と「志段味城」………犬塚康博概要(本書から)
本書に収録した論文3編は、名古屋市守山区中志段味にある天白・元屋敷遺跡を契機にして書かれている。いずれも初出だが、講演原稿を論文化したものを含む。同遺跡をめぐる、2010年代の破壊、調査、保存、活用の体験の小括を企図して編んだ。